人間の思考の形態が幾何学(イデア)に依拠すると仮定し、さまざまな物理法則や数学の概念と イデアとの結びつきについて議論する。 正四面体 4つの頂点、6つの辺、4つの面を持つプラトン立体である。 辺の長さはすべて等しく、面はすべて正三角形である。 一つの頂点からそれを含まない面に下ろした垂線は、 正四面体の重心によって3:1に内分される。 観察 主体である観察者が正四面体の4つの頂点ABCDにうちのひとつに入り込み、他を観察する。 以下の3種の観察が考えられる。 (1)ある頂点Aが別の頂点Bを観察する。それにより、線分ABが形成される。 (2)(1)によって形成された線分ABを別の頂点Cが観察。 それにより、三角形ABCが形成される。 (3)(2)によって形成された三角形ABCを頂点Dが観察。 正四面体ABCDが形成される。 これらは正四面体の内部で同時に起きていることである。 BがAを観察すると同時にCがDを観察し、2つの線分の対ABおよびCDをつくる。(2x2) この2つの線分を等化する動きが電磁場である。 Aを電場に、Bを磁場に、Cを位置ベクトルに、Dを時間にそれぞれ割り当てる。 線分ABおよび線分CDの長さを光速度cとして固定する。(電磁場) ABをCDに等化する2通りの方法がある。 電荷、電流がゼロ(ρ=j=0)のときのMaxwell方程式との関連を考える。 (1)AをCに、BをDに対応させる。Maxwell 方程式の、∇xE=-∂B/∂t 立体である正四面体を平面に投影したときの、視線方向のよじれが負の符号として現れる。 (2)AをDに、BをCに対応させる。Maxwell方程式の、∇×B=1/c^2 ∂E/∂t abとcdのよじれの関係が、c^2の項として現れる。 線分ABを「外面」、CDを「内面」と呼ぶ。AからDは単独で方程式に 現れないため、内面と外面の距離(差異)を表す物理量は現れない。 AをエネルギーEに、Bを運動量pに、Cを位置ベクトルに、Dを時間にそれぞれ割り当てる。 BCの長さをプランク定数h_barとして固定する。(力学) BをAに、CをDに対応させるのが、「物体の速度」である。 このときのAは、「運動エネルギー」T(p)と呼ばれる。T=1/2 mv^2 = p^2/2m T, p, vの関係は、dT/dp = v = p/m = dx/dt BをDに、CをAに対応させるのが、運動方程式である。F = -dU/dx =dp/dt このときのAは「位置エネルギー」U(x)と呼ばれる。