観察

主体である観察者が正四面体の一つの頂点に入り込み、他の頂点に意識を向けることを観察といいます。わかりやすく言えば、見ることです。例えば、ある点aに入り、点bを観察します。これにより、2つの点abは非対称な関係となります。このときabは対化である、といいます。次に、abを観察しているとき、2番目の観察者が点cに入り込み、両者を観察します。これにより、2点abは統合されますが、abの差異を残しつつ統合することを等化、観察の結果abの差異が無くなってしまう場合を中和といいます。またこれにより、線分abと点cは対化の関係になります。最後に、三点abcを4つ目の頂点dから第3の観察者が観察する場合を考えます。その結果、三点abcは統合され、三角形を形成しますが、このとき、3つの点の差異を残しつつ統合することを等化、差異が無くなってしまう場合を中和といいます。例えば、じゃんけんを例にとります。グーチョキパーのうち例えばグーとチョキだとグーが強く、チョキとパーだとチョキが強い、といった具合に、3者のうち、2者の間には差異が存在しますが、全体としては、3者のうちどれが強いということはできません。これを等化された三角形の例として挙げることができます。一方、写真をとるとき用いる三脚は、三本の脚の間に違いは特にありませんので、中和された三角形の例と考えることができます。

次元

「次元」の原理
・次元は観察により構成される。
・観察者は、より上位の観察者によって、観察空間に「投げ込まれる」
・上次元から下次元は観察することができるが、その逆はできない。
・3つの次元が1つに「凝縮化」することで、自然界の多層的(フラクタル)な構造が形成される。

古典力学と量子力学の違い

 古典力学と量子力学の違いについて考えてみましょう。運動量pから位置xへの観察をエネルギーEが観察するとき、pxの差異が残る、つまり等化の場合が量子力学、エネルギーの観察によってとxの差異がなくなる、つまり中和の場合が古典力学に対応します。量子力学において、pxの差異は、交換関係として表されます。古典力学においては、調和振動子型のエネルギーとして表されます。

 

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